- #コラム
百貨店催事で売上146%を達成した ポップアップショップの作り方 ― 「入りたくなる空間」をつくるために ―
百貨店の催事スペースでは、
「とりあえず什器を並べる」「空いているところに商品を掛ける」
そんな設営をよく目にします。
90cm幅の稼働ラックをクランク状(直角に整列配置する方法)に並べれば、
短時間で売り場は完成します。
しかし、その多くは**“見るだけで通り過ぎてしまう空間”**になってしまいます。
催事は、商品を並べる場所ではなく、
お客様が足を止め、入り、試し、買うまでの流れを設計する場。
今回はbutapana × la primavera の催事を通して実践した、
売上につながる「催事・ショップの作り方」についてご紹介します。

〈催事概要〉
butapana × la primavera
期間:12月11日(木)〜17日(水)
会場:京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店 2F 催事スペース
スペース:約15㎡(330cm × 460cm)
人の流れを止めない「導線設計」
限られたスペースだからこそ、
「どう配置するか」「どこに視線を集めるか」が結果を大きく左右します。
四角い催事スペースでは、
角に2体、正面向きのマネキンを立ててしまいがちです。
しかし今回はあえて、角の一点に、斜め向きのマネキンを配置しました。
通路を歩く人の流れを遮らず、
視界に自然に入る角度をつくることで、
「流れながら入れる入口」を意識しています。
お客様を止めるのではなく、
人のトラフィックをそのまま売り場に取り込む。
これが、限られた催事スペースで最も重要な考え方です。
鏡は「置く」のではなく「使い分ける」
姿見は必須ですが、
小さい面積の催事ではどうしてもスペースを圧迫します。
今回は、フィッティングルームのカーテンをあえて開け、
中の鏡を姿見として兼用しました。

さらに、入口付近にはもう一枚鏡を配置。
「さっと当ててみてください」と声がけできる位置に置くことで、
試着への心理的ハードルを下げています。
商品は「アイテム別」に分けない
今回のメイン商材は Butapana。
ウール100%の国内生産で、あたたかく、毛玉ができにくい。
編地にも個性があり、長く愛用できるブランドです。


まずは、パッと目を引くような、その1点で、主役になるような商品を一つ決めます。

▲こちらのスカートを主役に選ぶ。
今回はButapanaの商品を軸に、
la primaveraが取り扱う他のアイテムを掛け合わせて
スタイリングしていきます。

▲スタイリング完成。
ここで意識したのは、
スカートはスカート、ニットはニット、と
アイテムごとに分断しないこと。
モノトーンならモノトーン、
オレンジ系、花柄系など、スタイルごとにセクションを作ること。
トーン・世界観を揃え、アイテムはあえて混ぜて見せています。
什器は「高低差」と「サイズ」で空間をつくる

商品を見やすくするため、
什器には必ず高低差をつけます。
入口付近は低く、奥に向かって高さを出す
フェイスアウトを増やすため、
什器は直角ではなく斜め配置を多用しました。

一般的によく使われる90cm幅のラックではなく、
50cm幅の可動式ラックを使用することで、
限られたスペースでもリズムのある空間を作っています。
催事の反応と結果
一週間の催事で 売り上げ予算達成率146%
限られたスペースでも、
設計次第で結果は大きく変わることを改めて実感しました。
ご相談について
催事やポップアップショップは、
スペースの大小に関わらず、
設計次第で結果が大きく変わります。
百貨店催事、ポップアップショップ、売り場づくり・VMD、ブランドや商品の見せ方にお悩みの方etc…
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「今ある売り場をどう改善すればいいか」といったご相談も承っています。
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